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東京五輪まで安倍政権!強すぎ選挙4連勝「ホッと」笑顔

第3次安倍政権発足後初の大型国政選挙となる第24回参院選は10日、投開票された。自民、公明両党は自民党総裁の安倍晋三首相(61)が勝敗ラインとした改選過半数の61議席を超え、自民党の27年ぶりの単独過半数獲得もほぼ確実の情勢となった。首相が目指す憲法改正に賛同する改憲勢力は、非改選と合わせ国会発議に必要な全議席の3分の2(162議席)以上の議席をうかがう勢い。国政選挙に4回連続で勝利した安倍首相の党内での求心力はより高まり、戦後最長となる長期政権も見えてきた。

候補者名が書かれたボードは当選確実を示す赤いバラで埋め尽くされた。東京・永田町の自民党本部の開票センターに現れた安倍首相は与党の勝利に顔をほころばせ、集まった党幹部たちとがっちり握手。2012年に自民党総裁復帰後、国政選挙で4度目の大勝に「正直、ホッとした」と自然に笑みがこぼれた。

安倍首相は6月、麻生太郎財務相(75)らの反対を押し切り、来年4月に予定していた消費税10%への引き上げを19年10月まで2年半延期を決定。衆参同日選も視野にあったが参院選一本に絞り、アベノミクスを軸とする経済政策を最大の争点とし必勝を期した。

3月の参院予算委で憲法改正について「私の在任中に成し遂げたい」と語っていたが選挙戦ではほとんど言及せず、呼応するように閣僚らも憲法問題を封印。だが憲法改正は、安倍首相の祖父・岸信介元首相からの悲願だ。

自民が衆参ともに過半数を占めたことで、公明に対して気配りは減軽され、政権に安定感が増す。求心力がより高まる安倍首相に、もう一つの大きな野望も見えてきた。「超長期政権」の樹立だ。首相の自民総裁任期は2018年9月まで。解散などがなければ、任期切れの3か月後に衆院選が行われる。現状、有力な「ポスト安倍」は見当たらず、「総裁任期を延長して、安倍さんの続投を推す声が高まりそうだ」(党幹部)。6月初旬、稲田朋美政調会長(57)も「安倍首相が(18年9月以降も)首相を続けている可能性は十分ある」と期待感を示した。

「4年後には東京で再び五輪・パラリンピックが開催される。必ず成功させ、その先を見据えながら、新しい国造りへの挑戦を始めたい」。首相は1月4日の年頭記者会見で長期政権へ並々ならぬ意欲を示した。党本部によると、現在の党則では総裁任期は1期3年2期までだが、党大会で議決されれば党則を変更することができる。党ベテラン議員は「東京五輪の成功を口実にして、任期を延ばすことはできる。首相も望んでいるのでは」と語った。

ただし1955年の結党以来、総裁任期を延長したのは、86年に「死んだふり解散」によるダブル選で圧勝した中曽根康弘元首相(1年延長)だけ。あの小泉純一郎元首相もやらなかった。仮に安倍首相が任期を1年延長すると、戦後最長となる2798日の在任記録を持つ大叔父の佐藤栄作元首相を抜く。さらに2年延長なら、20年東京五輪・パラリンピックを見届けることができる。

憲法改正と東京五輪・パラリンピック。2つの大目標を見据え、安倍首相は大総理への道を一歩踏み出した。

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http://www.hochi.co.jp/topics/20160711-OHT1T50062.html


22:15|この記事のURL政治・行政・政策・選挙 | ニュース全般・世相

2016年07月11日




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