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ソフトバンクグループ(9984.T)は18日、英半導体設計ARMホールディングス(ARM.L)を約240億ポンド(約310億ドル、約3.3兆円)で買収することで合意したと発表した。あらゆるものがインターネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)時代を見据え、同領域で成長が期待されているARMを買収することで需要の取り込みを目指す。

日本企業による海外でのM&A(合併・買収)としては過去最大規模になるとみられる。孫正義社長は発表資料で「今回の投資の目的はIoTがもたらす非常に重要なチャンスをつかむことにあり、ARMはグループ戦略において重要な役割を果たしていく」とコメントした。

1株当たりの買収額は17ポンドと、15日終値(11.89ポンド)に約43%上乗せした。9月30日までの完了を目指し、完全子会社化する。買収資金はみずほ銀行の借入限度額1兆円のつなぎ融資(ブリッジローン)と手元資金で賄い、タイミングを見ながら長期資金へと切り替えていく予定。

ARMはスマートフォン(スマホ)に強く、最新の技術は米アップル(AAPL.O)や韓国サムスン電子(005930.KS)、中国の華為技術(ファーウェイ)HWT.ULが採用している。IoTの領域でも小型化・低消費電力への需要を背景に攻勢を強めている。

ソフトバンクは人工知能(AI)が人間の能力を超えるシンギュラリティ(特異点)に向けて、AIとスマートロボット、IoTの3領域が鍵を握ると判断。6月の株主総会でも2040年にはスマートロボット数は全人口を超える100億台、IoTデバイスは10兆台(1人当たり1000台超)になるとの予想を紹介し、この分野を強化する方針を示していた。

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http://jp.reuters.com/article/softbank-arm-iot-idJPKCN0ZY0KX

ソフトバンクグループは18日、英国の半導体設計大手、ARM(アーム)ホールディングスを買収することで合意したと発表した。買収総額は約240億ポンド(約3.3兆円)で、日本企業によるM&A(合併・買収)としては過去最大規模となる。

英裁判所での承認などを経て、ARMの発行済み株式と、発行予定株式の全てを現金で買い付ける。9月末までに手続きを完了し、完全子会社とする。買収資金のうち、1兆円は、みずほ銀行のブリッジローン(つなぎ融資)で調達する。

ARMはスマートフォンやタブレット端末向けの半導体を設計し、そのライセンスを世界の半導体メーカーに提供。特にスマホ向けで世界的に高いシェアを持ち、スマホの95%で同社の技術が使われているという。2015年の売上高は約9億6800万ポンドだった。

孫正義社長は「IoT(モノのインターネット)がもたらす非常に重要なチャンスをつかむためだ」と、買収の狙いを強調。英ARMについては、「世界的に名高いテクノロジー企業で、この分野での圧倒的なマーケットリーダーだ」と評価した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160718-00000046-jij-bus_all


21:46|この記事のURL企業・会社・経営・運営 | 社会・経済・ビジネス

2016年07月18日




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