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GoogleがAndroidやChrome OSに代わる「Fuchsia」という第3のOSの開発を進めていることがGithubを通じて公開されたソースコードから明らかとなった。

Googleは、Fuchsiaについて「Pink + Purple == Fuchsia (a new Operating System)」と説明しており、この説明からは詳細は判らないが、今のところAndroidに比べてストレージやメモリーなどのハードウェア要件を大幅に軽量化したIot(Internet of Things)向けの家電製品用組み込みのOSとなるものとみられている。

Android(その派生系のChrome OSも)は、Linuxカーネルを利用したLinux OSの派生系となるが、最近流行りのIoT向けOSとして使用するにはカーネルサイズは巨大で、より軽量化が施されて新OSの開発が待たれていた。Fuchsiaは、LKという新しい組み込みアプリケーション用カーネルをベースに開発が進められているもので、FreeRTOSやThreadXなどの組み込み用OSに代わる新しい業界標準となることを目指したものとなる。

Fuchsiaと既存のFreeRTOSの違いは、FreeRTOSは単一のユーザーレイヤの元で稼働するのに対して、Fuchsiaはファースト・クラス・ユーザー・モード(first class user-mode)をサポートすることで、一般ユーザーによるアプリケーションの実行を可能にしたところにある。また、FuchsiaはFreeRTOSではサポートされていないUIをサポートしているところにも特徴をもっており、Androidをそのままそっくり軽量化したようになっている。

Fuchsiaはソースコードが公開となったばかりのものとなるため、今後、正式なリリースがいつになるかについてはまだはっきりとは判らないが、IoTを意識した極めてコンパクトな設計であることに加えて、開発元はGoogleであるということの利点は大きく、今後のプロジェクトの進展次第では、IoT向けに広く利用されることになりそうだ。

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http://business.newsln.jp/news/201608131022360000.html


22:30|この記事のURLアプリ・ソフト・OS | 新製品・新商品・トレンド

2016年08月15日




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