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現金以外の決済手段が多様化している今の時代。クレジットカード、電子マネー決済は今や当たり前だが、それらに加えて新たな常識となりつつあるのが「デビットカード」による決済だ。

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デビットカードとは、買い物時に使用すると、銀行口座から代金が即時引き落とされる決済手段である。口座が空っぽでもお金が使えるクレジットカードと違い、デビットカードは口座残高が買い物した金額より少ないと使えない。

返済までのタイムラグがないので、現金決済と同じ感覚で使用できるが、手持ちの現金がなくても買い物できる分、クレジットカード決済のような利便性も併せ持つ。「借金がイヤ」「お金の管理がしづらくなる」といった理由でクレジットカードを避けてきた人も、抵抗なく使えそうだ。

デビットカードには「J-Debit」と「ブランドデビット」の2種類がある。「J-Debit」は、もともと所有している銀行のキャッシュカードを、買い物のときに店頭で提示するだけで、決済できるサービス(使えるのはJ-Debit加盟店のみ)。

対する「ブランドデビット」は、クレジットカードの国際ブランドであるVISAやJCBが、銀行と提携して発行するデビットカード。主力はVISAデビットで、JCBデビットは新興勢力にあたり、数が少ない。J-Debitと違い、使用するには銀行への申し込みが必要だ。

使える場所は、たとえばVISAデビットカードだと、VISAが使えるところなら基本的に国内外のどこでもOK(一部対応しない場所あり)。J-Debit加盟店と比較すると、はるかに利用範囲が広い。これからデビットカードを使うなら、断然ブランドデビットを選ぶべきだろう。

ブランドデビットのメリットはほかにもある。まず、キャッシュバックやポイント還元がある点。ブランドデビットのポイント還元率の目安は、0.2~0.5%程度だが、ブランドデビットでクレジットカード並みの還元率を享受できるケースも。たとえば、楽天銀行のJCBデビットは、還元率1%。ソニー銀行のVISAデビットにいたっては、外貨預金や投信などの取引状況に応じて、最大2%のキャッシュバックも。なお同カードは、海外での買い物時や現地通貨を引き出す際、外貨普通預金口座からそのまま引き落とせるユニークな一枚だ。

さらに、ブランドデビットは入会審査がないところが気楽である。クレジットカードの審査に落ちた人の受け皿になり、新規にクレジットカードを作りづらい定年後にも使い勝手がいい。15歳か16歳(金融機関により異なる)から作れるので、子どもに持たせることもできる。また、使用後には確認のメールが届くため、身に覚えのない不正利用にすぐ気付ける点もいいところだ。

現状では発行する銀行が限られているが、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、りそな銀行、ソニー銀行、楽天銀行、イオン銀行といったさまざまな都市銀行やネット銀行、地銀からすでに発行されているので、作る場所に困るということはないはず。

電子マネーnanacoが搭載されているセブン銀行の「デビット付きキャッシュカード」のように、一枚でいくつもの機能を有する進化系ブランドデビットも続々と登場し始めている。ブランドデビットの取り扱いのある銀行に口座を持っているなら申し込みは簡単。ぜひお試しを。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170318-00021548-president-bus_all


19:18|この記事のURL社会・経済・ビジネス | 通貨・電子マネー・カード・ポイント

2017年03月19日




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