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オランダ北沿岸部の沖合で約2年かけて建設が進められていた洋上風力発電所が完成し、2017年5月7日から操業を開始した。世界でも最大クラスとなる大型の洋上風力発電所で、再生可能エネルギーの供給比率を2020年までに14%に高めるというオランダ政府の目標を大きく後押しする発電所だ。


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完成した洋上風力発電所「Gemini」

プロジェクトおよび発電所の名称は「Gemini」。約28億ユーロを投じる大規模なプロジェクトで、カナダの再生可能エネルギー事業会社であるNorthland Powerが60%、Siemens Wind Powerが20%、オランダの海洋土木事業者であるVan Oordと再生可能エネルギーおよび産業廃棄物処理事業者のHVCがそれぞれ10%の割合で出資している。

発電所は北海の沖合85km(キロメートル)の場所に位置している。68km2の海域に、シーメンス製の出力4.0MWの風力発電機を150基設置している。合計出力600MWの風力発電所だ。イギリス沿岸にある世界最大の風力発電所「London Array」に次ぐ、世界最大規模の洋上風力発電所である。

発電所の建設地は平均風速が36km/hと、風力発電に適した環境にある。さらに沖合85kmと本土からは目視でほとんど確認できない場所に位置するため、タービンの回転などによって発生する騒音問題を気にする必要がないというメリットもあるという。

発電した電力は110kmの送電ケーブルで陸上の変電所に送電し、380kV(キロボルト)に変換して供給する。年間の発電量は2600GWh(ギガワット時)を見込んでおり、オランダの北部に位置する3つの州で生活する、合計約150万人分の電力需要を満たせるという。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1705/16/news033.html



12:28|この記事のURL社会・経済・ビジネス | 燃料・発電・省エネ・エコ

2017年05月17日




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