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農林畜産業・漁業

岡山市の農業法人が開発した皮ごと食べられるバナナの栽培が広がっている。熱帯地域が原産だが、寒さに耐性を持つよう品種改良されており、九州でもたわわな実を付ける。バナナを枯死させる「新パナマ病」の感染が世界的に拡大するなか、国産に商機を見いだす生産者もいる。

皮は薄く、内側まで実がぎっしり。薄めの皮はシャキシャキとした食感で、簡単にかみ砕くことができる。実(み)は甘く濃厚――。

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鹿児島県南九州市の農業法人「神バナナ」が作るバナナだ。法人が運営する農園で働く松本歩さん(32)は「皮が薄くなるのは、無農薬でつくっているから」と話す。農薬を使えば、バナナは身を守るために皮を厚くしてしまう。熟して落果する直前に収穫することで、ぎっしり実が詰まった状態になるという。

農薬を使わないだけに苦労もある。1・3ヘクタールに約2100株植えてあるバナナの木についた虫を取り除くのは手作業。それでも、1株に約120~150本の実がなり、1本800円超で売れれば1株で約12万円の売り上げになる。松本さんは「まさに金のなる木です」と顔をほころばせる。

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19:48|この記事のURL社会・経済・ビジネス | 農林畜産業・漁業

2018年07月31日

日本近海を含む北太平洋海域のクロマグロの資源管理を関係国・地域が話し合う中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の小委員会は2日、焦点だった太平洋クロマグロの資源枯渇を防ぐために発動する緊急の漁獲規制について合意を見送り、閉幕した。

日本は、生後1年未満のクロマグロの量が3年続けて低水準だった場合に緊急の漁獲規制を2年間実施することを提案していた。今回の小委員会で内容を固め、年内の正式合意を目指していたが、賛同を得られなかった。発動条件の案に関して米国が強く反対したという。来年の合意を目指す。

太平洋クロマグロは高級すしネタとして人気で、乱獲などによって資源が減少。太平洋の中西部を管理するWCPFCは漁獲規制を実施中だが、資源が差し迫って枯渇する恐れがある場合に備えた規制を事前に作り、素早く発動できる態勢を目指している。昨年、緊急規制を事前に作成することで合意し、具体的な規制内容や発動条件を今年決めることになっていた。

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http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160902/mca1609021555015-n1.htm

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16:45|この記事のURL資源・原料・エネルギー | 農林畜産業・漁業

2016年09月03日

年末のクリスマスシーズンを控え、今年もバターの品薄が問題になっている。政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)は2日開いた会合で、大手乳業メーカーからバター需給の現状を聞き取った。担当者は「在庫は十分にあるはずだ」と話し、不足を訴える小売店などとの食い違いが浮き彫りになった。

「特約店にはまんべんなくバターを供給している。それなのに末端の店頭にないのは、乳業メーカーからすると不思議だ」。会合に出席した雪印メグミルクの小板橋正人取締役執行役員酪農部長はこう説明した。明治は「足元は一昨年並みの在庫が積んであり、この冬は潤沢に供給できる」(木島俊行執行役員酪農部長)との見通しを示した。

会議ではこれまでもバター流通の「川上(供給側)」から「川下(需要側)」の関係者への聞き取りを進めてきた。

国内の生乳需給の調整弁としてバターを国家貿易で輸入する農林水産省は「緊急輸入でバターの供給は十分だ」と主張している。一方、バターを使う「川下」からは「毎年、緊急輸入したバターの数量と市場に出回る量はかけ離れており、一体どこにあるのだろうというのが業界の疑問だ」(全日本洋菓子工業会)との訴えが出ている。

バターはどこにあるのか。農水省などは「高値を狙って流通段階で在庫をためている業者がいるのでは」と疑う。原料である生乳をつくる酪農家の減少や、複雑な流通制度によって生産が一部メーカーに偏っているという構造問題もありそうだ。規制改革会議は流通経路や供給体制をさらに点検し、来年6月をメドに解決策をまとめる。

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http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS02H1U_S5A201C1EE8000/

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15:54|この記事のURL食品・飲料・菓子・スイーツ | 農林畜産業・漁業

2015年12月04日

ヤンマーは「畑のフェラーリ」と呼ばれる斬新なデザインのトラクターなどプレミアム農機を来春から北米で販売する。「カッコ良さ」も売り物に、2018年に北米で年間3000台の販売を目指す。来夏から欧州でも販売する。

名車デザイナーとして知られ、今回、斬新な農機のデザインを手掛けたヤンマー社外取締役の奥山清行氏は27日、毎日新聞の取材に「農機を徹底的にデザインした企業は世界でも例がない。農業全体が変わるきっかけにしたい」と、意気込みを示した。

奥山氏はイタリアの著名デザイン会社「ピニンファリーナ」のデザインディレクターを務め、「フェラーリエンツォ」「マセラティクアトロポルテ」など名車のデザインを手掛けた。その後、独立し、新幹線やロボットなどもデザインする世界的な工業デザイナーとして知られる。13年にヤンマーの社外取締役に迎えられ、農機のデザイン刷新を主導。

今年5月に国内で発売した奥山デザインのトラクターは半年足らずで100台超を売るヒットとなった。欧米市場への投入について、奥山氏は「デザインをきっかけに、ヤンマーのブランド価値を海外でも確立したい。デザインに惹(ひ)かれて使ってもらえば、製品の良さにも気付いてもらえる」と説明。農機市場での競争が激化していることを指摘した上で「世界では価格や基本性能だけでは対抗できない。創造性を最大限使い、顧客が求める価値を提供する」と述べた。

奥山デザイン第1号のトラクターは真っ赤な車体で、人が乗り込むキャビンの前面に大きな曲面ガラスを採用、周囲を幅広く見渡せるのが特徴。奥山氏は「カッコいいイメージができれば、女性や子供も農業に興味を持ち、従事者も増える」と期待する

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http://mainichi.jp/select/news/20151128k0000m020138000c.html

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00:29|この記事のURL自動車・バイク・乗り物 | 農林畜産業・漁業

2015年11月28日

P大筋合意がなされた。この合意によって日本のコメにも大きな変化の兆しが見える。

今回は新たなコメ輸入の枠が設けられた。アメリカとオーストラリアに対しての、国別枠合計5.6万トン(開始から3年間)、開始後13年目以降7.84万トンの枠である。今までの輸入は、日本政府が数量を管理し、輸入後の用途についても、政府管理のもとで行われてきた。

今回もコメは国家貿易品目に変わりはなく、新たな枠として輸入されるアメリカとオーストラリアのコメは、実際にどのようなコメがどのように流通するのか。

まず、輸入の対象として考えられるコメの種類であるが、アメリカからは、カリフォルニア産短粒種(主にコシヒカリ)と、カリフォルニア産中粒種になる。

オーストラリアは1万トンにも満たない量があてられたが、干ばつが多い国で、コメの安定的な生産に不安のある産地である。カリフォルニア産の短粒種や中粒種は、アメリカ国内はもちろんのこと、世界の日本食レストランでご飯や「すし」に使われている実績がある。ここ数年干ばつによる水不足で、生産量が減少したとはいえ、毎年100万トン(白米)前後の生産を行っている。ちなみにこの中の約40万トンは毎年ミニマムアクセス制度(WTOの合意)で、日本に輸入されている。その残、留農薬などの安全性の検査も常に合格している、コメ産地である。

これからこの毎年5万トン、4年目以降増加し、13年目から7万㌧のコメは、現在のSBS方式(輸入業者と実需家の直接取引)の運用方法の一部を変更して輸入し、国内で流通させるとの、説明である。ただ、実際の運用上の細部は、これから日米の関係役、そしてそれぞれのコメ業界が、自らの商売に有利に働くような仕組みを作らせるべく、動くのだろう。

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カリフォルニア米は主食用として日本できちんと流通するのか?

今はっきりしていることは、日本政府は輸入税をかけずに、主食用として輸入を認めると、報道されているため、この枠で毎年日本に輸入されるコメは、その数量と用途がTPP合意にあっているかの検証が必要となる。SBS方式の運用変更によって、カリフォルニアの輸出者には、TPP合意での輸入米(国別枠米)としての明示が必要であり、日本国内で主食用として流通し、消費されるという何らかの証明が必要となる。

消費者に主食として確実に届けるためには、産地のカリフォルニアのスーパーで消費者向けに販売しているような2キロ・5キロなどの米袋に詰めて、輸入後すぐに日本のスーパーの店頭に並べて販売するのが、もっともわかりやすい確認の方法となる。スーパーが消費者にどれだけ販売したかははっきりでてくるため、毎年の消費量(スーパーでの販売量)が、確認できる。

業務用での販売は主食として用途が限定されていることから、ご飯として提供するレストランや給食業者へ、数量が確認しやすい単位で直接納品できる仕組みが必要となる。今まで厳しく管理されていたはずの政府米や加工米が、不正に流通されていた実態もあり、コメ流通段階で不正の起こらない仕組みも必要となる。

実際に流通することになるのは、カリフォルニア産中粒種である。ここで中粒種を断定できるのは、カリフォルニアでの短粒種栽培面積や、生産コストそして流通価格などから、総合的に考えると、日本への主食用無税枠を利用して輸入されるのは、中粒種になってしまう。

カリフォルニアでの短粒種生産は、その作りにくさや面積当たりの収量が低いこと、そして精米歩留まりが悪いことなどから、白米の生産費が高く、実際現在のロスアンゼルスやニューヨークでは、日本のスーパーで販売されている白米より、高い価格で販売されているブランドもある。

5キロ、650円と想定されるカリフォルニア米

それに対し中粒種は栽培しやすく、安定して高い収穫量を得ることができるため、その白米の生産コストも短粒種(コシヒカリ)の60%~70%程度の額になる。この中粒種をカリフォルニアの精米工場で日本向けに包装して出荷すると、5キロの袋で550円程度の価格で出荷される。ここから日本までの運賃や通関費用が5キロで約50円、日本に陸揚げされた段階で合計600円/5キロのコメになる。

これに輸入商社の経費と利益、日本国内の販売業者の経費と利益を、いくらで計算するかで、消費者への販売価格が決まる。ここでも仮に50円/5キロとすれば、650円/5キロとなり1キロあたり130円のコメになる。日本のスーパーで販売される低価格米と比較しても650円/5キロは、安いコメになる。

しかし、品質と味の違いがそこまであり、その差をどのように考えるかが消費者の選択にゆだねられるとことである。中粒種の産地であるカリフォルニアの大都市でのコメの販売は、その価格と味によってすみわけが行われており、日本にもこのすみわけは起こりえると予測できる。

キロ当たり130円の中粒種は、日本の消費者も食べてみたくなるはずで、品質の良くない国産米よりも美味しく感じるかもしれない。この低価格中粒種が、国内で主食として消費される量(筆者推定600万トン)の1%の量とはいえ、日本のコメ価格に影響を及ぼさないはずがない。現状よりさらに低いコストで生産をして、精米・流通コストも低く抑えながら、消費者に買ってもらう努力が、コメの生産から販売までかかわる業界に強く求められる。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5562

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12:48|この記事のURL食品・飲料・菓子・スイーツ | 農林畜産業・漁業

2015年11月08日





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